セクシー・サイン　好き好き好き 1960年　監督：島耕二　 主演：川口浩　叶順子　野添ひとみ
恋のたくらみをはらむストールつきドレス （物語） アイスホッケー選手の亮太郎(川口浩)に惚れこんだ三人娘(叶順子、野添ひとみ、宮川和子)。あの手この手でアタックを繰り広げていくうちに・・・。 フランク永井の「好き好き好き」をテーマ曲にしたおしゃれでキュートなラブコメディ。川口浩を落とすために三人娘があの手この手を尽くすのだが、この三人、実にたくさんの服を着ており登場するたびに服が変わる。その服はカラフルで三人のキャラクターを分けたような色の配色で、衣装を観ているだけでもとても楽しい。吉忠株式会社がタイアップ、ロマンテックという服地が流行先端の布地として出てくるが、三人娘や金田一敦子が着るスーツはこの布地を使ったものと思われる。 また、この映画、西武グループも大々的にタイアップしているのにも注目。池袋西武の屋上でファッションショーが行われてたり、西武ヘリポートが映ったり、西武グループの箱根のリゾート施設(冒頭の箱根スケートリンク、箱根国際村、湯の花ホテル、箱根ケーブルカーetc)でロケをしていて、当時の高度経済成長を背景にしたデパートの台頭や先端リゾートの風景を垣間見ることができる。特に箱根の施設群は、モダニズム建築好きとしてはたまらないものがあった。＜これら施設の画像はないものかと調べたら西武グループの歴史というサイトがありました。写真をありがたくおがませていただきました＞箱根のシーンでの三人娘のスカーフが国旗柄なのは箱根国際村のスーヴェニールかしら、などと楽しい妄想も。	ホテルのパーティーで川口浩に惚れ薬を呑ませようと画策している野添ひとみ。薔薇の刺繍の入ったドレスに裏地がピンクで先にファーのついたストールをかけている。野添ひとみでないと着こなせないような実に愛らしいセットアップ。
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