月曜日のユカ 1964年　監督：中平康　 主演：加賀まりこ　中尾彬　加藤武 衣裳デザイン・提供：ルリ・オチアイ　毛皮提供：築地・斉藤毛皮店
細くしなやかな少女の体を包む毛皮のストール （物語） ユカはボーイフレンドとパトロンの両方を持つ18歳。でも体は許してもキスだけは許さないのは…。 モダニスト中平康のスタイリッシュな才能が炸裂するおしゃれ映画の金字塔。加賀まりこの小悪魔的でコケティッシュな魅力に誰もがノックアウト。 男の人を喜ばすことが自分の喜び。誰とでも寝る。パパの喜びのためには何でもする。という常人には理解しがたい思考回路を持つユカ。加賀まりこが演じていなければタダのバカな女の子でシラけるところ。でも、彼女の妖精のような存在感があればこそ成り立っている。モラルや規範から遠く離れたその思考回路はどこか哲学的にも感じる。 エキゾチックなムードの横浜のロケもよく、黛敏郎のクールなジャズがさらにそのムードを高める。追いかけっこの早回し、ユカのアップの長回しなど技法を駆使した映像にも注目。
	サテンのノースリーブのワンピースに毛皮のショールのスタイルは、加賀まりこのコケティッシュな魅力をさらに高める。細い肢体に巻いた毛皮が小さな可愛いプードルのよう。ワンピースの裾にはフリンジがついていて、歩くたびに揺れるのもキレイ。ハイヒールは角が２つついたようなフォルムで凝っている。
トップへ戻る